【選手の能力を引き出すコーチングについて】
先日、四日市市総合体育館にて中学生のハンドボールの試合を観戦する機会がありました。
そこでのある中学校の熱心な顧問の先生の試合中における選手への声かけが、まるで昭和を感じさせるようで驚愕しました。
「お前言われたことぐらいやれや!」
「遅い!そんなんで得点取れるとでも思ってんのか!?」
「なにそんなとこでつっ立ってんねん!」
「あ〜あ、そんなんやからあかんねん!」
など、とても聞いていられるようなものではありませんでした。
試合に勝つこと
がゴールなのであれば、そのために選手を動かす声かけはどうすべきか?
と考えて、
コーチに言われなくても自分で考えて動けるようになるような声かけをすべきだと思います。
選手が萎縮するような言い方で動かそうとするのは絶対に違います。
では、どうすれば自分で考えて動けるようになるのか?
私が考えるに、権力(言い方が正しいかどうかわかりませんが...)の一部を生徒に委譲してみるのが良いのではないでしょうか。
例えば、キャプテンに練習の進行やミーティングについては任せてみる。
選手に自治権を与えて、自分たちで考えざるを得ない状況を作る。
それには、選手どうしや、選手がコーチとも円滑にコミュニケーションが取れなければなりません。
Googleが「チームの生産性向上の最重要要素」と位置づけている
心理的安全性
を確保できていなければなりません。
心理的安全性とは、「チームの誰もが、非難される不安を感じることなく、自分の考えや気持ちを率直に発言できる状態」と言われています。
馴れ合いの関係ではなくお互いが良くするための意見が率直に言える。
そのような集団を作っていくことが必要だと考えます。
アスリートYがこれからやっていきたいなあと思っているのは、
①定期的なコーチとの1対1の面談で課題としていることとその解決方法の相談
②ミーティングで目標をみんなの前で発表する
になります。コーチとの信頼関係の構築と選手同士で応援しあう文化をつくる。
あとは、目標達成のために指摘し合えるようにもなれたらいいなと思いますが、なかなか難しいです。
陸上競技は個人競技ですが、チームとして切磋琢磨してがんばれるチームを作っていきたいと思っています。